(公財)日本尊厳死協会 北海道支部 理事 / セラピスト / 女性行政書士

行政書士サポートグリーンオフィス

行政書士 岡田 七枝

プロフィール

北海道行政書士会 所属
・公益財団法人 日本尊厳死協会 北海道支部 理事
LGBT支援法律家ネットワーク 所属
NPO法人 北海道若年認知症の人と家族の会「北海道ひまわりの会」サポーター
セラピスト(尊厳セラピー/音楽セラピー/インナーチャイルドカードセラピーなど)

 

こんにちは。行政書士サポートグリーンオフィス代表の、幸せ終活アドバイザー行政書士の岡田七枝です。

 

私は、行政書士になる少し前に、次のような体験がありました。

 

私が行政書士試験に合格する直前、おじが亡くなりました。

病気がちで、子供のいないおじ夫婦は、「静かに逝きたい」そう常々、口にしていました。 日頃から夫婦でよく話し合って、過剰な医療行為を行わずに、自然に任せて静かに旅立つ尊厳死を希望していました。

 

そんなある日、おばが台所仕事をしながら、隣の部屋で身支度を整えていたおじと話していたら、急に返事がなくなりました。様子を見に行ってみると、おじが倒れていました。救急搬送され、一命はとりとめましたが、意識は戻りませんでした。おじはずっと人工透析を受けていたのですが、回復の見込みがない状態では続けることはできません。このまま静かに旅立つ状況となりました。

 

ところが、普段から尊厳死について夫婦で話し合っており、いろいろと覚悟できていたはずのおばは、動揺してしまいました。何も治療できない状況だったにも関わらず、医師に「○○はどうなんでしょう?」「いつまで△△ですか?」等、いろいろ聞き始めました。おじが尊厳死を希望していたことを知った身内に対しても、「(本人が)一筆、書いているわけじゃないし、私が決めていいかわからない」と繰り返すばかり…。

 

結局、誰にもどうすることもできないまま、家族にとってつらく苦しい時間だけが過ぎて行きました。やがて、おじは意識を取り戻すことなく亡くなりました。

 

私はそれまで、 「リビング・ウイル Living Will(終末期医療における事前指示書)」は、旅立つ方のためのものだと思っていました。  しかし、実際には、残される家族にとっても重要なものでした。たった一枚の紙が、覚悟を決めて決断へと導く、道しるべとなるのです。

 

行政書士は書類作成のプロであり、日常生活で困ったり悩んだりしたときに相談できる身近な法律家。

私は、この行政書士という仕事を通して、苦しんでいる方のお役に立ちたいと思い、試験の合格発表後、すぐに起業塾の塾長にメールを送り入塾しました。そして、「尊厳死専門」で活動することを決めました。

 

行政書士としては珍しい、尊厳死専門の後悔しない終活アドバイザーとしてスタートしましたが、その後、親子関係、友人関係などに悩む方、さまざまな生きづらさを抱えている方、おひとり様などからのお問い合わせやご相談なども増えてきました。

 

現在は、自分にとって身近な人をはじめ、一人でも多くの方のお困りごとを一緒に解決できる行政書士を目指して活動しています。